シーズン5
第17話「イヌガミ」INUGAMI
親友ロジャーの電話にも出ず、家に引きこもってゲームをしていたブライアンが、両親の留守中に魔物に連れ去られ川岸に埋められ斬首される。ニックらが捜索願から浮かんだブライアンの自宅を訪ねると、ブライアンがロジャーと銃を触り、クマという友達が撃たれて死んだ事件で執行猶予付きの過失致死で有罪になっていたことがわかる。
イヌガミ
日本語で文字通り「犬の神」。神や精霊とは違いれっきとしたヴェッセンなのだが、霊犬や守り神、サムライとして他のヴェッセンに認識されている。ヴォーガすると犬によく似た容貌となる。毛皮は白く、眼は青く、白い大型犬の趣。イヌガミは忠犬の特性を持ち、恩のある主人の一族に忠実に仕えて守り、主人の身に何か不幸が起きた時にはその仇を討つ。彼らはとても儀式的な殺し方を用いており、仇をさらった後には、オリガミの犬を残す。処刑場では川のそばに深い穴を掘り、殺す相手を北東の川に向けて立ったまま首まで埋める。そして日本刀で首を切り落とし、橋の下に投げ捨てる。これは魂に永遠の苦しみを与え、来世へと行かせないようにするためとされる。イヌガミが仕えるのは命の恩人の一族だけであり、彼らは伝統と名誉に身を捧げている。
「サミュエル・ジョンソンの名言」『復讐には情念が伴い 仇討ちには正義が伴う』
サミュエル・ジョンソンは18世紀英国において「文壇の大御所」と呼ばれた、イングランドの文学者(詩人、批評家、文献学者)。「腐敗した社会には、多くの法律がある。」「過ぎ行く時を捉えよ。時々刻々を善用せよ。人生は短き春にして人は花なり。」「死に方など、どうでもいいのだ。問題は、生き方である。」など、様々な名言・格言で知られ、「典型的なイギリス人」と呼ばれる。主な著書に「英語辞典」「詩人列伝」「シェイクスピア全集」などがある。