オレゴン州ポートランド市警察殺人課の刑事ニックは、街中でふと目を引かれた美しい女性が瞬間的に魔物のような恐ろしい顔に変貌するのを目撃。実はニックは、人間に紛れて存在している魔物(ヴェッセン)を狩る「グリム一族」の末裔であり、グリムとしての能力が覚醒したのだった。ニックは、相棒ハンクと共に刑事として難事件を解決しながら、狼型ヴェッセン“ブルットバッド” のモンローを裏の相棒に、自らの能力を密かに駆使して、グリムの末裔として魔物たちと対峙していく。
そんな中、あるヴェッセンに襲われていたニックの窮地を、突然現れて救った黒衣の女。それは父親とともに死んだとされていたニックの母ケリーだった。グリムであるケリーは、18 年間、単身で夫を死に至らしめた犯人を追っていたという。母との再会を喜ぶのもつかの間、ある殺人事件の現場に呼び出されるニック。死体の状況からヴェッセンの関与を察知したニックは、現場の写真をケリーに見せる。すると、ケリーはヴェッセンの仕業であると断言。しかも、そのヴェッセンは“王家” が送り込んできた刺客であり、真の目的はニックがおばマリーから託された謎の鍵だというのだ…。
恋人のジュリエットにグリムやヴェッセンについてのすべてを語る決心をしたニックだったが、ジュリエットは突然意識を失って倒れてしまう。魔力を奪われた魔女型ヴェッセン“ヘクセンビースト” のアダリンドが、ニックへの報復に、ジュリエットに呪いをかけたのだ。モンローとその友人ロザリーの協力で呪いを解こうするが、なかなか解明できないニックたち。眠り続けるジュリエットだが、彼女の中ではニックに関する記憶がひとつずつ消えていっているのだった。やがて、ジュリエットが昏睡状態だと知ったニックの上司レナードは、ある人物に連絡を取る。どうやらレナードは心当たりがあるらしく…!?