グリム一族の能力を奪われたニックの運命は!?王家の陰謀と様々な思惑が絡み合い、物語は一気に動き出す!

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オレゴン州の深い森に囲まれた街ポートランド。主人公の殺人課刑事ニックは、ある日突然、日常生活の中で普通の人々の顔が瞬間的におそろしいモンスターに変貌するヴィジョンを見るようになる。実はニックは「グリム童話」の作者として知られるグリム兄弟の末裔で、彼らが書き残していた物語は実在する魔物たちとの闘いの記録だったのだ。ニックは、相棒ハンクと共に刑事として難事件を解決しながら、狼型ヴェッセン“ブルットバッド”のモンローを裏の相棒に、自らの能力を密かに駆使して、グリムの末裔として魔物たちと対峙していく……。

ダーク・ファンタジーの要素を採り入れた刑事ドラマ「GRIMM/グリム」は2011年に米NBC局で放送開始。同年にスタートした米ネットワーク局の新番組の中では最も高い視聴率(※1)を挙げ、特に若い視聴者の間ではあっという間に人気ドラマのひとつとなり、ファン・サイトも次々に誕生。本国アメリカで金曜夜に放送されている本作は、同曜日の全ドラマ中、18-49歳層にて最も高い視聴率を獲得しており、「HAWAII FIVE-0」や「ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~」などほかの人気ドラマを抑えて視聴率トップに君臨(※2)。また、シーズンを重ねるごとにファンを獲得し、最近ではシーズン5の放送終了を前に早くもファイナル・シーズンの放送継続が決定するなど、NBC の看板番組のひとつに成長し、多くの話題を集めている。
(※1)米ニールセン調査:2011/10/24~2011/11/20 リアルタイム+同日視聴、リアルタイム+7日視聴 データより。(※2)米ニールセン調査:2013/10/25~2014/1/10 リアルタイム+同日視聴のデータより。

ニックがアダリンドの陰謀によってグリムとしての能力を失ってしまったうえに、レナード警部は王家の放った刺客に狙撃されてしまうというドラマチックな幕切れを見せて終わったシーズン3を受けて、シーズン4は緊迫感あふれる展開で幕を開ける。

危篤状態におちいった上司のレナードが不在の中、ニックとハンクは相変わらず次々と発生する怪事件を解決していくが、ニックがグリムではなくなってしまったことで困難を強いられる。そこでニックとジュリエットのところに身を寄せているトラブルにヴェッセン関係の捜査の協力してもらうことになるが、まだ一人前のグリムだとはいえないうえに警察関係者ではないトラブルを巻き込むことに躊躇するニック。そんなニックを見て、モンローとロザリーは何とかしてニックがグリムとしての力を取り戻せるよう薬の調合に取り組むが、彼らにもある危機が迫りつつあった。一方、レナード警部との間に生まれた娘ダイアナは王家にさらわれたと思い込んでいるアダリンドはウィーンに乗り込んでいくが……。

グリムの能力を失ったニックは、自分の人生を考え直すきっかけを与えられる。だが、ヴェッセンが関わる事件は次々と発生し、次第にグリムとして生きることを再確認することに。そんなニックを仲間たちやジュリエットは支えるのだが、グリムの力を取り戻すことは生半可なことではなく、大きな犠牲を払うことになる。シーズンを追うごとに面白みを増していく「GRIMM/グリム」。シーズン4のストーリーはさらに大きな広がりを見せ、ますますエキサイティングなドラマが展開する。

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一見普通の人間だが実は様々な魔物が人間社会に溶け込むために姿を変えただけに過ぎないヴェッセン。その存在が見えるグリム一族の末裔、ニック・ブルクハルトはポートランド市警察の刑事である。ヴェッセンに恐れられるグリムだがニックの親友は狼型ヴェッセン“ブルットバッド”のモンローで、ヴェッセンが絡む事件では、モンローや彼の恋人でキツネ型ヴェッセンの“フクスバウ”であるロザリーも頼もしい協力者だ。ポートランド市警でのニックのパートナーであるハンクやニックの恋人ジュリエットは人間だが、ヴェッセンの世界を知り、ニックがグリムであることも承知して公私でニックを支える。

ニックの上司であるレナード警部は、魔女型ヴェッセン“ヘクセンビースト”と人間のハーフで、ヴェッセン界を統治する“王家”の長、フレデリックを父に持つ。だが、レナードは密かに反王家のレジスタンスに関わりがあり、異母兄エリックを含む王家からの指示を無視し、逆にニックを守る行動を起こす。その頃ウィーンでは、王家の血を引くレナード警部の子供を宿したアダリンドが、“ヘクセンビースト”の力を取り戻すべくロマの女王シュテファニアの指示に従って儀式を進めていた。娘を出産し、魔力も取り戻したアダリンドだったが、王家の血を引く娘ダイアナをめぐりレジスタンスと王家が熾烈な争いを始める。レナードは娘ダイアナをレジスタンスに託すのだが、アダリンドは娘を取り戻したい一心で王家と取り引きし、魔術を使ってジュリエットに変身し、ニックからグリムの能力を奪う。

グリムの能力を奪われ、ヴェッセンの姿さえ見ることができなくなってしまったニック。能力が覚醒したばかりのトラブルは、町で唯一のグリムであることを自覚し、ニックの代わりに活躍しようと事件捜査に乗り込んでいく。ニックは失った能力の代わりに、トラブルと仲間たちの助けを得て、ヴェッセンが起こす事件解決に立ち向かおうとするのだが……。

一方王家のヴィクトルはレナードを亡き者にしようと暗殺を計画。狙撃され重傷を負ったレナードは生死をさまよっていた。そんな彼を見守る、謎めいた女性の姿があった……。

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グリムとしてのアイデンティティを問われるニック

シーズン3で、ジュリエットの姿に変身したアダリンドとベッドを共にしたことによってグリムの能力を奪われたニックは、人間とヴェッセンとの見分けがつかなくなり、ヴェッセンたちと戦うパワーを失い、ヴェッセンが関わる犯罪捜査にも支障が出てくる。その一方で、ニックがグリムではなくなったことによって、グリムの能力に目覚める前のような「普通の」生活に戻れるのではないかとジュリエットから言われて、心が揺れている自分に気がつく。世間の人々のようにヴェッセンの存在に気がつかないまま、ジュリエットと共に穏やかに暮らしていくべきなのか。それとも自分に与えられたグリムとしての使命を果たすべく、グリムの能力を取り戻すべきなのか。それに加え、もう一人の”グリム” トラブル(ジャクリーン・トボーニ)との出会いも、ニックに大きな影響を与える。
自分を襲ったヴェッセンたちを正当防衛で殺したことで偶然、ニックと出会ったトラブルは、見ず知らずの自分をグリムだというだけで受け容れて自宅に寄宿させてくれたニックに恩返しするかのように、ヴェッセンが関係する事件の捜査に参加。犯罪捜査にはもちろんド素人で、グリムとしてもまだまだ未熟なトラブルの行動にはニックもハラハラしっぱなしになるが、2人の間には兄と妹の間の愛情にも似た師弟関係がうまれる。これまでは、ニックを後継者に指名したおばのマリーにしても、18年ぶりに再会したニックの母ケリーにしても、ニックの良き指導者たちだったが、トラブルに出会って“先輩グリム”として逆に指導する立場になったニックの成長ぶりも見ものである。

トラブル役でいきなりデビュー! シンデレラ・ガール、ジャクリーン・トボーニ

シーズン3から登場したもう一人のグリムことトラブルを演じるジャクリーン・トボーニはまさにシンデレラ・ガール。本作の製作総指揮・脚本家のジム・カウフが、脚本執筆に関する講師としてミシガン大学を訪れたとき、その講義に参加していた生徒のひとりがジャクリーン・トボーニだったのだ。講義の一環で台本読みをしたところ、学生の演技力の高さに気付いたカウフは、オーディション過程に興味のある学生を参加させ、シーズン3から登場する新キャラクター、トラブルの台本を読ませてみたのだ。そこで異彩を放ったのが当時22歳だったジャクリーン・トボーニ。トラブル役にぴったりだ!と彼女にほれ込んだカウフは、キャスティング・ディレクターやほかのプロデューサーにトボーニを推薦。最初は疑問視していたほかのプロデューサーたちも、彼女の演技力とその存在感に圧倒され、トラブル役はジャクリーン・トボーニに即決したという。トボーニは本作に出演しながらミシガン大学を卒業、「Major Crimes ~重大犯罪課」などにゲスト出演するなど、女優として順調にキャリアを築いている。

王家の血を引くベビー、ダイアナをめぐる争い

レナード警部とアダリンドの娘ダイアナは、王家の血を引くだけでなく、1/4は人間で3/4は“ヘクセンビースト”ゆえ、ベビーの頃から超能力を発揮するパワフルな存在。そんなダイアナを支配下に置きたい王家はありとあらゆる手段を講じてくる。一方、王家がダイアナを連れ去ったと信じているアダリンドは、我が子に会いたい一心でウィーンまで飛ぶが、予期しない状況に置かれることに。“スーパー・ベビー”ダイアナをめぐる善と悪の闘いがますますエスカレートするシーズン4に要注目!

晴れて夫婦になったモンローとロザリーを待ち受けていたものは?

ニックがグリムの能力を失い、レナード警部が銃撃されたりと、結婚式どころではなくなってしまったモンローとロザリーだが、それでも夫婦になれたことを喜んだのも束の間、何者かが二人に対して嫌がらせを始める。その原因は、狼型ヴェッセンの“ブルットバッド”のモンローとキツネ型ヴェッセンの“フクスバウ”のロザリーという異種同士の結婚にあることがわかる。ヴェッセンの中には混血を嫌う純血信仰主義者がいるらしいのだが、欧米でいまだに根強く残っている人種問題を示唆したストーリー展開についても本国アメリカでは注目を集めた。

ウー巡査部長、真実を知ることになるか?

アダリンドが調合した媚薬入りクッキーを盗み食いしたせいでひどい目に遭いながらも、その記憶を一切無くしたために何事も無かったかのように元の自分に戻れたウー巡査部長だったが、幼馴染みが被害者になった事件の捜査中、ヴォーガしたアスワングを見たことがトラウマに。以来、ヴェッセンが関わる事件になると疑心暗鬼になり、そのような事件は全てニックとハンクが担当することになっていることも心に引っかかるようになる。さらに、どこの馬の骨ともわからないトラブルが急にニックとハンクが担当する事件の捜査に加わるようになると同時に、トラブルがヴェッセンについて記録したノートに自分が目撃した魔物そっくりのスケッチが載っているのを見て、トラブルに疑惑の目を向け始める。そのようなウーを見て、ニックとハンク、それにレナード警部は、ウーにもグリムやヴェッセンについて打ち明けるべきか否かを検討。ウーは果たして、真実を受け容れてグリム・チームへの仲間入りができるのだろうか?

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■原題
GRIMM
■データ
2011年~現在全米放送中/アメリカ/二カ国語&字幕/60 分/HD作品
■製作総指揮
デヴィッド・グリーンウォルト、ジム・カウフ、ショーン・ヘイズ、トッド・ミルナー
■キャスト
ニック ・ブルクハルト…デヴィッド・ジュントーリ
モンロー…サイラス・ウェイア・ミッチェル
ジュリエット・シルバートン…エリザベス・トゥロック
レナード警部…サッシャ・ロイズ
ハンク・グリフィン…ラッセル・ホーンズビー
ウー巡査部長…レジー・リー
ロザリー・カルヴァート…ブリー・ターナー
アダリンド・シェイド…クレア・コフィー

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