シーズン4
第1話「思い出に感謝」THANKS FOR THE MEMORIES
ニックを探していてステュワードに襲撃されたレナード警部は、緊急手術を受ける。またニックたちは警察に対して、トラブルがステュワードを殺したのは正当防衛だったと説明する。その頃、サイトレ社で防衛機密のCVAプロジェクトに関わるヘンリー・スロコム博士の家に同業のアンダーソンが訪ねて来るのだが……。
ゲデヒトニス・エッサー
ゲデヒトニス・エッサーは英語ではmemory(記憶)とeater(食う者)の造語で、文字通り他者の「記憶を食う」ヴェッセン。ヴォーガすると頭髪はなくなり、肌は赤褐色となる。頭部から幾本もの触手が伸び、タコのような外見になる。この触手のうち他よりも太く長い4本で対象人物をガッチリと押さえ込み、後頭部から脳に触手を突き刺すことで、記憶を抜き取る。被害者はこれにより過去の記憶を一切思い出せなくなってしまう。過去、ゲデヒトニス・エッサーを研究したグリムは「私は脳内の電荷と関係があると見ている」と考察している。また被害者についても言及し、「襲われた者は重度の認知症と診断されるが、被害者は過去を盗まれ、人とのつながりを断たれ、人生を奪われる。愛する人の事も忘れ、犯人や襲われたことすら覚えていない。それゆえ奴を法で裁くことは不可能だ。このヴェッセンはこれまで見た中でも極めて悪質だ」と述べている。
スタインアドラー
スタインアドラーについてはシーズン1第13話「3枚のコイン」を参照。
フェアフルーフテ・ツヴィリン・シュヴェスター
ロザリーが推察した、アダリンドがニックに掛けた呪い。「絡まる双子の呪い」という意味で、ロザリー曰く「ものすごく厄介」。対処法はロザリーとモンローで調査中。
「フランシス・ベーコンの格言」『知識は力なり』
『知識は力なり』はイギリスの哲学者、神学者、法学者であるフランシス・ベーコンによる有名な格言。ベーコンは1561年1月22日、貴族の家系に生まれ、ルネサンス期に活躍した。1597年に書かれた随想「聖なる瞑想。異端の論について」に『そしてそれゆえ、知識そのものが力である』と記され、また1620年に書かれた「ノヴム・オルガヌム」の第1巻「警句」にも同じ文言ではないが、同様の主張が記されている。アメリカ情報認知局(IAO)のロゴマークに、この格言のラテン語「Scientia potentia est」が記載されているなど、後世への影響も大きい。