シーズン4
第21話「だまし討ち」HEADACHE
ニックがレナードに電話したところ、見知らぬ男が出てレナードは休んでいると告げる。男が切り裂きジャックだと直感したニックはレナードの家へ急行する。一方ケネスはニックの家の近所を確保し、手下と共に待ち伏せをしていた。
切り裂きジャック -その2-
レナードに起こった現象は「悪霊憑き」であることが判明する。この悪霊は人間に憑依すると、主に娼婦を狙って行動を起こし、喉と腹をかき切って殺害する。憑依した人間には鏡像を通じて語りかけたりもする。一度死んだ人間をヘクセンビーストが生き返らせたことにより、“扉”が開き、そこで何かに相乗りされてそのままこの世に呼び戻された、と推測される。憑依された者の体から出血するのは支配されている証しであり、もしも乗り移られている間の自覚があった場合、人格を完全に乗っ取られて手遅れとなる。ふたたび“扉”を開けない限り除霊できず、除霊方法は憑かれた人間をまた殺すしかない。仮死状態にするだけでは悪霊が完全に離れないので、“死の失神”状態にさせる必要がある。ニックたちはレナードに実弾と見せかけたゴム弾を大量に撃ち込み、レナードが完全に死んだと悪霊に思わせることで除霊を成功させた。
フントイェガー
フントイェガーについてはシーズン1第18話「レジスタンス」を参照。
「メデイア」『憎悪は愛情に勝るが どちらの感情も 癒えない傷を残す』
古代アテナイのギリシア悲劇における三大悲劇詩人の1人、エウリピデスの代表作。日本では『王女メディア』でおなじみ。コルキスの王女メディアは夫イアソンと共に互いの故郷を離れ、異国コリントスで暮らしていた。しかしコリントス王クレオンがイアソンを自分の娘婿に望み、権力と財産に惹かれたイアソンはメディアと子供たちをあっさりと捨てる。さらにクレオン王はメディアを国外に追放する。メディアは1日だけ猶予をもらい、イアソンとクレオン父娘への復讐を開始する。メディアはアテナイ王アイゲウスを口説き落として追放後の擁護を約束させ、猛毒を仕込んだ贈り物で王と王女を殺害。更に苦悩の末に自分の二人の息子をも殺害してしまう。全てを失ったイアソンを残し、メディアは息子たちの死骸とともに去ってゆく。