海外ドラマ「GRIMM/グリム」

第7話「盗まれたクリスマス」THE GRIMM WHO STOLE CHRISTMAS

クリスマスパーティーの最中、夫婦にプレゼントが届けられる。すると3人の小鬼たちが現れ家の中で大暴れし、夫が襲われ負傷する。侵入者は仮装した子供たちだと被害者は証言するが……。一方ニックはモンローとロザリーを脅すヴェッセンラインが、ヴェッセン界の“異端者”を火あぶりにしていたことを知る。

カリカンツァロイ

厳密に言えばヴェッセンではなく、インドレ・ジェンティーレというヴェッセンの子供に発症した症状。身長120センチくらいの地中海の種族。毛むくじゃらで、緑の目、黄色い歯、とがった耳をし、まるで小鬼のような姿が特徴。その体からは酸っぱくて強烈でジャコウのような悪臭を放つ。なぜかクリスマス時期に出現し、大暴れする。ギリシャでカリカンツァロイを退治したグリムの記録によれば、1730年12月、アウグスト2世の勅命でドレスデンに到着し、カリカンツァロイ退治にとりかかった。この時代までカリカンツァロイは、クリスマスの時期に街に現れて悪さをする小鬼だと考えられていたが、実はインドレ・ジェンティーレの子供であった。インドレ・ジェンティーレは本来、善人だが、思春期の影響でなぜかクリスマス時期の夜にだけ凶暴化する珍しい症状。ブルーマ(ラテン語で冬至)に関係があり、症状は12日間続く。このグリムは相手が子供だとわかってから首をはねるのをやめ、別の方法を探った。するとアウグスト2世の母がカリカンツァロイの大好物は甘いケーキであることを発見した。アウグスト2世は菓子職人に高さ3メートル、重さ40キロほどのシュトレン(ドイツの砂糖漬け果物入りケーキ)を焼くよう命じた。不思議なことにケーキを堪能したカリカンツァロイは無害になり、日の出とともに完全に元の姿に戻った。これによりカリカンツァロイが出現した際にはどこかに閉じ込め、フルーツケーキをたっぷり食べさせて日の出を待つことが解決に至る方法とされる。

インドレ・ジェンティーレ

地中海系の種族で、名前は自然に優しいという意味合いを持つ。ヴォーガすると目は拡大し、黒い瞳が大きくなる。眉は細くなり、耳は小さく楕円形で、エルフのように突き出す。皮膚は緑色。性質は穏やかで善人。同種で遺伝的な症状を持つ子供たちの小さなグループを作っている。


シャカール

シャカールについてはシーズン1第13話「3枚のコイン」を参照。

ヘスリッヒ

ヘスリッヒについてはシーズン1第19話「目撃者」を参照。





アスワング

アスワングについてはシーズン3第14話「母の願い」を参照。

セクンドム・ナトゥレ・オルディネム・ヴェッセン(ヴェッセンライン)

初出はシーズン4第6話「破滅のハイウェイ」を参照。
グリムの記録によれば、1252年、リヨンのカトリック異端審問所で初めて目撃される。審問官は宗教的異端者を裁いて火あぶりにする一方、一部はその地位を利用してヴェッセン界の掟破りたちの根絶をも行っていた。ヴェッセンの異端者はインプーロと呼ばれ、町から離れた場所で秘密裁判にかけられる。裁きは長い時は3日間に渡って行われ、火あぶりは磔でなく杭に串刺しにされる。

「クリスマス・キャロル」『こいつをのみ込んで―― 一生小鬼どもに悩まされ続けろと?何たるバカバカしさだ!』

イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの中編小説で、「クリスマス・ブックス」の第1作として1843年12月19日に出版された。ロンドンの下町にスクルージ&マーレイ商会を開く商人エベネーザ・スクルージは、人間の心の温かみや愛情などを全く解さない冷酷無慈悲な老人。強欲で、金儲け一筋の商売を続け、隣人からも、取引相手の商人たちからも嫌われている。共同経営者のジェイコブ・マーレイが7年前に亡くなった時も香典を渋り、マーレイのまぶたの上に置かれた冥銭を持ち去るほどの守銭奴であった。クリスマス・イブの夜、スクルージの元にマーレイの幽霊がやってきて、スクルージに、金に汚い人間がいかに悲惨な末路を辿るかを諭す。やがてスクルージの前に「第一の幽霊」(過去)、「第二の幽霊」(現在)、「第三の幽霊」(未来)が現れ、彼に少年時代の思い出や、スクルージが雇っている書記のクラチットの温かい家族愛を見せる。クリスマスの始まる夜明けと共にまだ未来が変えられると知ったスクルージは、マーレイと3人の幽霊達に感謝と改心の誓いをする。

PAGE TOP