シーズン4
第11話「幽霊屋敷」DEATH DO US PART
“幽霊探査隊”というウェブサイトを運営するレイモンドが、死んだ男の幽霊が出るという噂のドノヴァン邸を訪れる。すると夫婦が感電死したという犯行現場の寝室で、レイモンドは異形の何者かに襲われ焼き殺される。溶けたカメラを見つけたニックは……。
マタンカ・ズンビード
名前は"ブンブン殺し"の意味合いを持つ。デンキウナギ似のヴェッセンで、ヴォーガすると皮膚はライムグリーンに変貌する。目、口、こめかみの周囲には鮮やかな青の斑点が浮き出る。毛髪、耳、鼻などは消失し、やや人間味を残した蛇状の頭部になる。20万アンペアを超える電流を放出し、被害者は何度も雷に打たれたようになるため、頭蓋骨や歯、眼球までもめちゃくちゃになってしまう。放出した電気は、一軒家の家電類を動かせるほど強力だが、精神的に不安定なため放出量は一定ではない。死亡時にも大量の電磁波を放出し、その衝撃で 周囲の人間が吹っ飛ぶこともある。性格的には執着するタイプで、特に恋人の浮気などに対しては非常な憤りを見せ、トラウマ的な事柄で正気を失う傾向にある。グリムの記録によれば1921年、ブラジルのアマゾン奥地で遭遇。同行した土着の部族・バティスが"マタンカ・ズンビード"と呼ぶこのヴェッセンは噂以上に恐ろしい生き物で、その一撃はゼウスの雷にも匹敵した。不運にも仲間のグリムが怒りに触れて焼き殺された。彼は屈強な戦士だったが一瞬で皮膚が焦げ、頭蓋骨は砕かれ、無残な亡骸となった。結局このグリムは、同行の部族に古くから伝わる、テンブロン(デンキウナギ)狩りの風習を真似て、生き延びることができたという。このヴェッセンと戦う時の対処法は、ヤドクガエルの皮膚の粉末を水で溶いてよく練り、耳に開けた穴に練った粉末をすりこんでおくことである。
シャーフブリック
シャーフブリックについてはシーズン2第13話「対決」を参照。
「アンナ・カレーニナ」『彼女を近くに感じすぎたあまり、彼は境界線が見えなくなった』
帝政ロシアの作家レフ・トルストイが1873年から執筆を開始し、1875年から雑誌「ロシア報知」に連載した長編小説で、「戦争と平和」と並ぶトルストイの代表作。1870年代のロシア、政府高官カレーニンの妻で一児の母である美貌のアンナは、モスクワで若い貴族の将校ヴロンスキーと出逢い、惹かれ合う。2人は急速に関係を深めていくがアンナの夫・カレーニンは離婚に応じず、アンナはヴロンスキーの子供を出産後、重態になってしまう。寛大なカレーニンが2人を許したため、アンナとヴロンスキーは外国へ出奔するが、不品行が知れ渡り社交界から締め出されてしまう。2人は気持ちにすれ違いが生じ、やがて悲劇に向かってゆく。