海外ドラマ「GRIMM/グリム」

第14話「ライカンスロープ」LYCANTHROPIA

母親の元へ向かうドイル・バスクの車がパンクのため木に衝突、焦るドイルは徒歩で家路を急ぐが、朝方、路上で気を失い血まみれの状態で発見される。ドイルは大型犬を連れた男に襲われたと言うが、シャツの血痕を鑑定した結果、3種類の人間の血液だと判明する。ニックらは「犬」がヴェッセンである可能性を考え、足取りを追う。

ライカンスロープ

ライカンスロープとは厳密いうとブルットバッドだけが罹患する遺伝子の突然変異のことで、病名はライカンスロピア。劣性遺伝であり、子孫に発現する事はまずない。発症した場合、症状が現れるのは3日続く満月の夜に限られる。いわゆる人狼状態であり、夜になり月が上ると一時的に我を失って、ヴォーガした自分を止めることができず、暴走して出会った獲物を次々に殺害してしまう。いわば強化型ブルットバッドであり、通常の人間または同じブルットバッドでも凶暴化を止めるのは難しい。ヴォーガすると目は赤く光り、無意識に強力な力を発揮し、拘束などはいとも容易くちぎってしまう上、施錠されたドアなども叩き壊す怪力を出す。ブルットバッドの一族は、ライカンスロピアの症状が現れたら我が子でも殺したと言われており、百年前に根絶されたとされていたが、稀に残っていることもあるらしい。凶暴化を止めるにはシュラフトルンクという鎮静剤が効くが、もちろん通常の2倍の量を要する。

ブルットバッド

ブルットバッドについてはシーズン1 第1話「グリムの末裔」第7話「森の中の少女」を参照。






「バスカヴィル家の犬」『この世は明白なことで満ちているが 誰もちゃんと観察しない』

イギリスの推理小説家アーサー・コナン・ドイルによる名探偵シャーロック・ホームズシリーズの中の一遍。1901年に発表された長編で、4作ある長編のうち本作のみ2部構成を採らず、登場人物の過去の因縁が絡む物語の形式も取らない。富豪チャールズ・バスカヴィル卿が死体で発見され、主治医のモーティマー博士がホームズに調査を依頼する。バスカヴィル卿の遺産は甥のヘンリーが継承するが、そのヘンリーに警告が届いていたからだった。多忙なホームズに代わって、バスカヴィル家にはワトソンが一人で赴くことになった。バスカヴィル家の領地には魔の犬の伝説があり、実は心臓発作が死因とされていたバスカヴィル卿の死体のそばには犬の足跡が残されていた。ワトソンは執事夫妻や昆虫学者兄妹など、卿に関わる人々の詳細を手紙でホームズに知らせていく。そんな中、ワトソン本人も領地内で恐ろしい魔犬の咆哮を聞いてしまう。

PAGE TOP