シーズン3
第4話「人魚姫」ONE NIGHT STAND
ダンとジェイクが釣りをしていると、アナとサラという姉妹が現れ、4人は一緒に過ごすことに。だがその様子を妹エリーがのぞき見しているのに気付いたサラは、エリーに帰るように告げる。その後、4人は川の中で絡み合い始めるが、ダンが何者かによって水の中へと引きずり込まれる…。
ナイアッド
ナイアッドは人魚に似たヴェッセンで、ポートランドではアンデルセン・マリーナのハウスボートで船上生活をしている。女性の変身時は、肌にうろこ、指に水かきが出現する。目も青く輝く。男性は目が黄色やオレンジになり、また歯は鮫のように尖る。足を閉じると指の水かき部分が合わさって尻尾のようになり、まるで魚のように素早く泳ぐことができる。家族の結束は固く、決して水辺からは離れない。彼らは常に水を必要とし、陸に上がってしばらくすると皮膚は乾燥して剥がれてしまい、放置すると極度の脱水症状で死に至る。ナイアッドは古いしきたりで、取り決められた相手と結婚する。一族の掟を破った者は、手足の指の間にある水かきを切ることで罰せられる。ナイアッドの男性は生まれつき生殖能力がなく、種を存続させるためにはナイアッドの女性が人間のオスと交配するしかない。父親たちは人間の男性の子供を育てなければならず、それが彼らのストレスの原因ともなっている。女性は水中でしか妊娠出産できない。1755年、東インド会社にいたグリムが「商船ドディントン号での不思議な出来事について」という記録を書いている。3等航海士のジョリーが船上から失踪した事件で、関わっていると思われるナイアッドが捕らえられるが、人間の女性の姿になったナイアッドは、何があったかは一族の秘密だと言い、事件の真相は明かされなかった。
「人魚姫」『姫は人間への憧れを募らせ――地上で暮らしたいと願いました』
「人魚姫」は、1836年にデンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセンが書いた児童書。海底で暮らす人魚たちの王の末娘は、15歳の誕生日に海面に出ることを許され、嵐で難破した船から王子を救い出す。姫は王子に恋をするが、人魚は人間の前に姿を現すことは許されず、王子が目を覚ます前にそこを去る。王子への想いが募る姫は海の魔女から、尻尾を人間の足に変える薬を貰うが、引き換えに美しい声を失った。さらに魔女は姫に、「もしも王子が他の娘と結婚すれば、姫は海の泡となって消える」と警告した。人間の足は歩くたびに姫に激痛を与えたが、王子は喜んで姫を宮殿に迎えた。姫は声が出ないため、彼女が王子を救ったことを明かせない。さらに王子は、彼が気を失っていたときに偶然通りかかって彼を助けた娘を命の恩人と勘違いし、二人の結婚が決まってしまう。このままでは末の姫が海の泡になると危惧した姫の姉たちは、魔女から貰った短剣を姫に与え、王子の流した血で人魚に戻れると伝える。しかし、人魚姫は王子を殺すことができず、海に身を投げ、泡となって天国に昇っていく。