海外ドラマ「GRIMM/グリム」

第21話「受け継がれるもの」THE INHERITANCE

ニックに匿名電話がかかってくる。ロレックという名の男はグリムであり、本や武器の入ったトランクと鍵をニックに託そうとしていたのだった。だがそのトランクを狙ってフェラートがロレックを追っていた。一方レナードはアダリンドの手の傷や電話から彼女を怪しみ、ウーに尾行させていた。

フントイェガー

フントイェガーについてはシーズン1第18話「レジスタンス」を参照。





コヨータル

コヨータルについてはシーズン2第3話「群れの掟」を参照。

フェラート・アーネンエルベ

フントイエェガーはその忠誠心の高さから王家に仕える組織“フェラート”に多く雇われている。そのフェラートには、“フェラート・アーネンエルベ”というオカルトや超常現象などを探求する特殊部門が存在し、そこでも多くのフントイエェガーが勤めている。彼らが追っている“鍵”はグリムの血筋が代々所有・保管してきたもので、その鍵を合わせるとある地図が完成する。かつて十字軍とグリムが、あるとてつもないものを発見し、それが人に渡らぬように、ドイツの“黒い森”に隠した。その位置を記したものが、その鍵であることが判っている。

「命の水」『“お前を危険な旅に出すより自らの死を望む”と王は言った』

グリム童話収録。ある国の王様が重い病にかかり、三人の王子が「命の水」を探しに出かけた。一番上と二番目の王子は、途中で出会った一寸ぼうしに横柄な態度を取ったため、山間に閉じ込められた。末の王子は一寸ぼうしに丁寧に接して命の水の在り処を聞いたため、一寸ぼうしは「鉄の門を開けるムチ」と、「門番のライオンにやるパン」をくれた。ムチとパンでお城の門を通り抜けていくと途中の部屋で、どんな敵にも負けない剣と食べてもなくならないパンを手に入れることができた。さらに一番奥にお姫様がいて、一年後に戻ってきたら結婚する約束をした。ぎりぎり十二時の鐘がなる前になんとか命の水を持って城を出た末の王子は、一寸ぼうしに頼んで二人の兄を解放してもらい、三人でお城に戻ることにした。途中、手に入れた剣とパンで、三つの国の飢饉と戦争を救い、ついにお城へ向かう船に乗ったが、末の王子が寝ている間に、兄たちが命の水を盗み、かわりに海水を入れてしまった。果たして父王は海水を飲んでいっそう具合が悪くなったところ、兄たちが差し出した命の水で生き返り、末の王子を城から叩きだして殺すように狩人に申しつけた。優しい狩人は末の王子を逃がした。やがて末の王子が助けた三つの国から、お礼の品が山のように届き、王様は末の王子の潔白を知って反省した。その頃、命の水をくれたお姫様は、城へ続く黄金の道を作り、「この道の真ん中を真っすぐ来た人が私の夫。わき道をきた人は返しておしまい」と家来に言いつけた。二人の兄王子は、姫と結婚しようと馬を乗り入れたが、黄金の道を馬が汚すといけないと思い、わき道を通って家来から帰るように言い渡された。末の王子は、姫のことだけを考えて道など見ていなかったので、馬を真っすぐに乗り入れて、家来から城へ通された。二人は結婚し、母国へ帰って幸せに暮らした。

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