シーズン2
第4話「感染」QUILL
公園管理の仕事をしているギルコの車が追突される。ギルコが車を降り追突した車を見に行くと運転手の男スタントンは何らかの病気にかかっているようでひどい湿疹ができていて様子がおかしい。ギルコが慌てて救急車を呼ぼうとしたところ男が襲い掛かってきた。
ナックラヴィー
馬のような頭に黒く長い毛。皮膚に血管が透けて見える。凶暴なヴェッセンとは違って静かに素早く行動し、探索の技術にも長けている。空港に着くなり早業で運転手を襲ってタクシーを強奪するなど、目的のためには犯罪もいとわない。狙った獲物を静かに追尾して目的の家に音も無く侵入する。ローマからニックの持っている鍵を探すために派遣された刺客で、おそらく王族に仕えるヴェッセンの一種。
「死神のおつかいたち」『死に神は背後に立ち言った。“来い お前がこの世から旅立つ時だ”』
グリム童話に収録。大男に喧嘩を挑んで完敗し、道の脇にのびていた死神がいた。その死神を助け起こし、親切に介抱してやった若者に死神は感謝し、若者だけには、死ぬ前に使いの者をやってお前の死を知らせる、と約束した。若者はのんびりと人生を送っていたが、やがて年老いて毎日健康というわけにはいかなくなった。だが彼は「死ぬ事はない。死神が使いをよこすはずだから」と思っていた。ある日誰かが肩をたたくので振り向くとそれは死神だった。約束が違うと怒る若者に死神は「そんなことはない、使いなら送った。熱、目眩、痛風、耳鳴り、歯痛、それ以上に、自分の仲良しの弟である睡眠が毎晩お前のところに行った」と言い返し、若者はそれなら仕方ないと死神に連れられていった。