海外ドラマ「GRIMM/グリム」

第8話「復讐のゲーム」GAME OGRE

異様な連続殺人を追いかけるうち、ハンクはオレグ・スタークが犯人だと気づく。5年前スタークは一家を惨殺したかどでハンクに逮捕され、300年の刑を言い渡されていたが、24時間前にカリフォルニアの施設から脱獄し車を奪い逃走していたことが分かる。次に狙われるのはハンクだと心配したレナード警部はハンクを保護拘置下に置くことにする。

ジークバースタ

鬼型のヴェッセンでドイツ語で「勝利と爆発」という意味が近い。また別にドイツ語の“ジーガー”が“勝利を得る可能性”という意味もある。たいへん希少種で、異常に密集した骨格と頑丈な皮膚を持つ。モンローいわく「骨が強いだけじゃない。電車を止められるほど皮膚が厚いうえに、体臭もキツイ」。死ぬまで恨みは忘れないという粘着質。遺伝性疾患で先天的な無痛症な上に体が頑丈なため、倒すためにはギリギリまで接近しなくてはならず、さらに殺すためには特別な毒が必要で、“ジークバースタのギフト“(ドイツ語でギフトは毒)と呼ばれる毒薬を必要とする。材料はルーマニアあたりで育つ高木で、限界より低いところにある木々の北側で育つ。それで作った薬品は骨を石灰化し、彼らの体を完全に打ち砕くことができる。またその薬品はライフルで体に撃ち込む必要があるが、グリム一族はそのために100年以上前のイギリス製ライフルを使用してきた。主に王族のために作られたもので通称象撃ち銃と呼ばれ、トリプルバレルで希少なものである。弾丸は600ニトロエクスプレス弾を使用する。

「ジャックと豆の木」『フィー ファイ フォー ファム 人間の血のにおいだ』

マザーグースにも掲載されている一節をイントロダクションに引用した本編には、イギリスの民話「巨人退治のジャック」そして童話「ジャックと豆の木」に出て来る鬼(オーガ)が登場する。「巨人退治のジャック」はアーサー王がブリテン島を治めていた時代の民話。とある島から海を渡ってやってきて、本土を荒らすコーモランという巨人がおり、人間たちを困らせていた。ジャックという少年が巨人退治に名乗りをあげ、深くて大きい落とし穴を掘る。夜明け、ジャックが角笛を吹くと、眠っていたコーモランは洞窟から飛び出してきて、落とし穴へ落ちてしまう。その後ジャックは英国の各所で巨人を倒してゆく、というもの。
「ジャックと豆の木」はジョゼフ・ジェイコブスによる童話。母親に命じられて市場へ牝牛を売りに行ったジャックは、途中である男の持っていた豆と牛を交換してしまう。怒った母親は豆を庭に捨てる。だが翌朝、豆は巨木に成長しており、ジャックはその幹を伝って雲の上にある巨人の城へ辿り着いた。ジャックを見つけた巨人の妻は、夫は恐ろしい鬼なので早く逃げろと言うが、逃げる間もなく巨人がやってきて人間の匂いをかぎつけてしまう。巨人が眠ったあと、ジャックは金の卵を産む鶏を手に家に帰る。しばらくしてジャックはまた豆の木を登り、今度は金と銀の入った袋を奪う。三度目は歌うハープを持ち出そうとしたが、ハープが喋り出して巨人に気付かれ、追いかけられたジャックは急いで豆の木を下り、斧で木を切り倒した。巨人は墜落して死に、ジャックは母親と幸せに暮らした。

本編では恐ろしい鬼型ヴェッセンのジークバースタが自分を入獄させた人物たちを次々殺してまわり、かつて彼を逮捕したハンクやニックにまでその危険が及ぶ。ニックはグリム一族の本と武器を利用して鬼に立ち向かう。

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