シーズン1
第21話「セルフコントロール」BIGFEET
自称“ビッグフット”ハンターの3人組が何者かに襲われ惨殺される。現場には大きな裸足の足跡が残っていたが遺体は動物に引き裂かれたような跡があった。唯一生き残った女性は怯えきった様子で“ビッグフット”に殺されたと話す。
ヴィルダーマン
いわゆるビッグフット型のヴェッセンで、語源はドイツ語の「ワイルドマン」。イエティや雪男などと呼ばれる場合もある。人間に似た容姿を持つが体毛が長く、牙があるなど、一見恐ろしげな容貌をしている。孤高の暮らしを好み、自然を愛し、キャンプファイアやハイキングなどを好む。通常は親しみ易いモンスターである。モンローの友人のヴィルダーマン、ラリーは変身能力をコントロールできなくなり、半々の状態で止まってしまった。これが人間界で言うところの「ビッグフット」の正体ということらしい。ヴェッセンは本能を押え込むことに苦労しているが、中でも苦労している者たちに特別な助言を与えるセラピストがおり、ラリーはそのセラピーを受けて落ち着いていたはずだった。
「ハンスぼっちゃん はりねずみ」『彼は皮を脱ぎ捨てると火に放り込みました。すると、人間の姿になりました』
子供がいない農民夫婦の夫が「子供が欲しい、はりねずみだってかまうもんか」というと、上半身がはりねずみ、下半身が人間の男の子が生まれた。子供は、“ハンスぼっちゃん はりねずみ”という名前をつけられた。農民夫婦が町へ出かけることになり、息子に土産は何が良いか聞くと、息子は「バグパイプが欲しい」と言う。買って帰ってくると息子は、「雄鶏の足に蹄鉄を打ってほしい、それに乗ったらもう戻ってこない」と言うので、その通りにしてやると、ハンスは、雄鶏に乗って森に入っていった。木の上で笛を吹いていると、森の中で道に迷った王様がハンスを見つけて道を聞いた。「王様がお城へ帰って一番最初に出会ったものをくれると約束してくれたら、道を教えてあげましょう」とハンスに言われ、約束した王様だが、一番先に出会ったものはなんと自分のかわいい姫であった。また別の王様も同じようなことになった。月日がたち、ハンスが先に出会った王様の城へ行くと、王様の家来たちがハンスに向かって攻撃してきた。ハンスは姫を連れ出したが、森の中で姫の肌をはりねずみの針で刺して追い返してしまった。次の王様の城にゆくと、ハンスは丁重に迎えられ、姫と結婚するてはずになっていた。夜、姫がハンスの針をこわがると、ハンスは針ねずみの皮を脱ぎ捨て、家来がそれを火にくべると、ハンスは美しい若者となって姫と結婚し、王様の国を継いだ。
これまでもヴェッセンのことがハッキリわからないまでも怪しんでいたハンク。今回の事件で、ハンクはモンローのヴェッセン化した姿を見てしまう。さらに射殺したヴェッセンが人間の姿に戻ろうとした姿も見てしまい、ひどく動揺してしまう…。