シーズン1
第14話「威厳ある死」PLUMED SERPENT
廃墟の建物に銅を盗みに入った2人組が、中で火を噴く魔物に遭遇し焼き殺される。ニックらは現場検証に来るが、発火の原因が分からない。
デーモンフュアー
ドラゴン型のヴェッセンで、語源はドイツ語の「デーモン」と「ファイアー」。とてもレアな種族で、モンロー曰く今はかなり数が少なくなっている、とのこと。また彼らは一種の先祖返りで、ドラゴン系の一族に由来する、弱きを助ける正義の味方だったと言われている。低炭水化物を燃やす高脂肪ダイエットに似た仕組みで、体がケトン症になり、自分の体の中の脂肪を燃やして揮発させる。爆発しやくすく、においは酷い。霧状にして噴射してから、おそらく静電気で火をつけて火炎放射器並の高温度の炎を噴き出す。炎を浴びた者は一瞬で燃え上がり、黒焦げになって焼死する。グリムの本によれば、「デーモンフュアーの後をつけ山の上にある隠れ家にたどり着いてみると、そこは財宝でいっぱいだったが、洞窟の入り口には数えきれないほどの骨があり、何も知らなければ地獄への入り口だと思ったことだろう」、と記述されている。デーモンフュアーと闘う時には炎を吐くので銃は使えず、槍などで闘うことになる。
「二人兄弟」『たくさんの騎士がここで命を落とした。お前もすぐにそうなる、と言うとドラゴンは7つの口から火を噴いた』
グリム童話に収録されている、ドラゴン退治の物語。金持ちの兄と貧乏人の弟がいた。貧乏人の弟には双子の息子がいて、彼らは偶然に黄金の小鳥の心臓と肝臓を食べたことから、毎朝金貨を一枚ずつ授かることになった。邪な兄の企みで双子は森に置き去りにされてしまうが、森で狩人に見つけられ、腕の良い狩人として成長する。やがて双子は腕だめしに世間に出ることにして、大きな森に入った。お腹が空いたので兎を獲ろうとすると、親兎は子供を二羽くれた。次に狐を獲ろうとすると、親狐は子供を二匹くれた。この調子で狼、熊、ライオンが二匹ずつ子供をくれたので、双子の兄弟はそれぞれ一匹ずつのお供を連れて、ふたまたの道で別れをつげた。弟がある国につくと、その国の姫が7つ頭のドラゴンの生贄となることがわかったので、弟はお供の動物たちの力を借りてドラゴンの頭を切り落とした。悪い侍従長が弟を殺し、姫と結婚しようとするが、弟はまたもやお供の動物たちの力で生き返る。めでたく姫と結婚した弟だが、今度は悪い魔女に石にされてしまった。一方、弟と別れた時に木に刺しておいた不思議なナイフの力で弟の危機を知った兄は、弟を助けにゆき、兄のお供の動物たちの力で無事に弟を助け出す。
ドラゴン型のヴェッセン、デーモンフュアーがジュリエットをさらって洞窟に連れて行ってしまう。ニックは人を焼きつくす炎を噴き出すデーモンフュアー親子からジュリエットを救出するため、隠れ家へと急ぐ…。