シーズン1
第18話「レジスタンス」CAT AND MOUSE
何者かに命を狙われている男がポートランドへやってくる。しかし、そこでも追手に追いつかれ銃撃を受け負傷しロザリーの店に侵入する。その男イアンはロザリーの兄フレディの死を知らず、助けを求めに来たのであった。
フントイェガー
犬型のヴェッセンで、語源はドイツ語の「犬」と「ハンター」。追跡能力に優れていて、情け容赦なく獲物を追いつめる。また冷酷で計算高い。ヨーロッパに拠点を持つ、権力欲と世界征服欲にまみれたヴェッセンの王家“フェラート”に雇われており、フェラートの執行人を務めている。執拗で狡猾な種族で、母親の子宮を食い尽くしてこの世に生れ出るとも言われている。グリムの系統であるエドヴァルド・グリムは「フェラートの執行人がスペイン政権と関わりのある農場主を処刑した。執行人は君主制主義者たちやフランコ軍に潜入し要職に就き、フェラートの法秩序を踏襲することを強要している。盗みの罪に問われ、裁判もなく無実のヴェッセンが処刑されたが、真の罪状は種族を超えての婚姻だった」と記録映像に残している。この、まさに「フェラートの法秩序を踏襲することを強要」することがフントイェガーの特徴ともいえる。また古くから、フェラートがヴェッセンのレジスタンス組織である“ラウファー”を発見するとフントイェガーが彼らを追いつめ駆逐する流れとなっている。本編では、ヴェッセンのレジスタンス、ラウファーのリーダーでジャーナリストのイアンがポートランドから海外脱出しようとしたところをフントイェガーのヴァルツに襲われる。
「鉄のハンス」『彼の身に災難が降りかかったのであろうと王様は猟師2人を捜索に行かせました』
王様が森に猟師をやると、彼が戻ってこないので、さらに2人捜索に行かせると、森の奥には体中に鉄のような毛の生えた山男がいた。山男はお城に連れて行かれ、鉄のハンスと呼ばれる。王様には、年若い王子が1人いた。ある時王様がその王子にうっかりハンスのいる檻のカギを渡してしまったため、ハンスは王子と共に逃げ出した。その後、世間に出ることになった王子は、別の王様のところで身分を隠して働く。何か難題が出るたびにハンスが力を貸してやり、ついには立派な馬に乗って戦で大手柄を立てるまでに。王子はその王様の娘と結婚することになり、ハンスも長年の呪いがとけ、立派な王様としての姿を現す。
本編では、ヴェッセンのレジスタンス組織のリーダー、イアンがフントイェガーの追撃を受けてポートランドに逃げ込んでくる。
グリム童話には“ハンス”という青年が活躍する物語がたいへん多く、「どうらくハンス」「かほうにくるまったハンス」「ハンスばか」「ものわかりのいいハンス」などがある。