シーズン1
第6話「宿怨」THREE BAD WOLVES
ハップ・ラッサ―の自宅が爆発するが、ハップは偶然家の外に出ていて無傷で助かる。警察は事故・事件の両方から捜査をする。現場でハップと対面したニックは、ハップの正体に気が付く。
バウアーシュヴァイン
ブタ型のヴェッセンで、ドイツ語の「農夫」と「ぶた」の造語。大きな角や下あごの上がり具合などが野猪によく似ている。民話的なベースは「三匹の子ブタ」。泥風呂に入って鎮静効果を得、物事を熟考する。また、泥風呂は肌を整える効果もある。普段はそれほど攻撃的ではないのだが、グリム相手には攻撃性が増すきらいがある。またブルットバッド種とは宿敵同士で、モンローいわく「ブルットバッドとバウアーシュヴァインの争いの歴史は長く、例え自殺でもバウアーシュヴァインが死ぬとブルットバッドのせいになる」。
「三匹の子ブタ」『“子ブタさん 中に入れて“と言うオオカミに子ブタは言った“ダメだよ 絶対に“』
三匹の子ブタが襲いくる悪い狼と対決する物語は、18世紀後半にイギリスのシェイクスピア学者ジェイムズ・オーチャード・ハリウェル=フィリップスにより出版されたが、民間伝承としてさらに古くから存在したと言われている。グリム童話の「狼と七匹の子やぎ」と似たような設定をもち、家の中にいる動物を食べようと、狼がどうにかして家に入り込もうとする、というもの。概要は、子ブタたちに自活させるため、母親ブタが三匹の兄弟それぞれに家を建てさせる。一番上の子ブタは藁で家を作る。二番目の子ブタは枝で家を作る。三番目の子ブタは、レンガで家を作る。狼は藁の家を吹き飛ばし、次に枝の家も吹き飛ばしてしまう。二人の兄は、末っ子のレンガの家に逃げ込む。狼はレンガの家を吹き飛ばそうとするが、レンガの家はどんなに吹いても壊れない。煙突から入りこもうとした狼だが、暖炉では大鍋いっぱいにお湯がたぎっており、狼はそこに飛び込んで死んでしまう。1933年、ウォルト・ディズニーが短編アニメーションの1話としてこの物語を取り上げて世界的に有名になった。また日本でも1960年代にNHKで着ぐるみ人形劇「ブーフーウー」が制作されている。
本編ではブタと狼の扱いが逆になっており、狼型のブルットバッド三兄弟がブタ型のバウアーシュヴァインに次々に殺されていってしまう。ブルットバッドとバウアーシュヴァインの関係も古くから仲が悪く、仇同士となっている。