シーズン1
第17話「恋の病」LOVE SICK
遺体が2体見つかったとの連絡が入り急きょ現場に向かうニックとハンク。被害者2人は2人とも手に銃を持って倒れていたことから互いに撃ち合ったと推測、また車の下に携帯を見つけ調べることに。捜査の状況を刑事2人に確認したレナード警部は携帯が見つかったことに驚き……。
ヘクセンビースト
ヘクセンビーストは、銀髪と醜い腐敗しかけた顔を持つ魔女型のヴェッセンで、ドイツ語の「魔女」と「野獣」の造語である。また男性型の場合は魔法使いの野獣という意味の“ツァウバービースト”と呼ばれる。舌に印があり、人間の時にも変化した時にも見られる。ツァウバートランクス(ドイツ語で魔法の薬)を精製することで悪名高く、惚れ薬を混ぜたクッキーを食べさせたり、記憶に作用する薬を動物を介してターゲットの体内に送り込むなど手練手管を弄する。その薬効は摂取した人間や動物の感情を高めたり、死に至らしめたりする。忠誠心が高く、法にまつわる仕事に就く事が多い。アダリンドはじめ、本編に登場するヘクセンビーストは弁護士が多い。全てのヘクセンビーストは人間型を取るときはたいへん美しく魅力的で、誘惑や人心掌握に長けている。メリファーの唯一の天敵と認知されているヘクセンビーストだが、万が一グリム一族の血液を摂取した場合、彼らは一様にヴェッセンとしての力をなくし、只の人間になってしまう。
「キャベツろば」『私の悪い行いを許して。母に無理やりやらされたのです』
※第15話と同じ童話がモチーフです。
グリム童話に収録されている物語。老婆に親切にしてやった狩人は、老婆の教えに従って空を飛べる合羽と、毎日金貨一枚を出す鳥の心臓を手に入れた。しかし悪い魔女が娘を使って狩人を骨抜きにし、狩人は鳥の心臓を失ってしまう。さらに狩人は娘の願いを聞き届けるために空飛ぶ合羽で宝石の山に出かける。ところが山で眠ってしまった狩人を置いて、魔女の娘は空飛ぶ合羽で飛び帰ってしまった。ひとり目覚めた狩人は、行き会った大入道の言った通りに山のてっぺんへ上り、雲に巻かれてふわふわと地上へ戻ることに成功するが、降りた場所は魔法のキャベツ畑で、狩人はこの畑のキャベツを食べてろばになってしまう。しかし別のキャベツを食べると人間に戻ることができ、狩人はこの2種類のキャベツをポケットに入れて魔女の御殿へとって返すことに。変装した狩人は策略で魔女と娘をろばにすると、粉ひきに売ってしまうのだった。やがて狩人は母ろばが死んだと聞き、娘を人間に戻してやり、改心した娘と結婚して幸せに暮らした。
第17話では媚薬の効果が最大となり、ハンクやウーの生命に危険が及ぶ。